グッバイ、サマー

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グッバイ、サマー

【概略】
多くの悩みを抱えた画家志望のダニエル。ある日彼のクラスに、変わり者の転校生・テオがやって来る。やがて意気投合したふたりは、息苦しい毎日から抜け出すためのある計画を考え付く。
青春

.5★★★☆☆
14歳。僕らの夏休みは永遠の想い出。

画家を目指すダニエルは沢山の悩みを抱えていた。中学生になっても女の子のような容姿で、クラスメイトからミクロ(チビ)と呼ばれて馬鹿にされ、恋するローラにはまったく相手にされていない。おまけに母親は過干渉で、兄貴はパンク野郎。誰も本当の自分を理解してくれる人はいない…。そんなある日、クラスに変わり者の転校生がやってきた。名前はテオ。目立ちたがり屋で、趣味の機械いじりのせいでガソリンの匂いを漂わせている。周囲から浮いた二人は意気投合し、学校や家族が自分たちを枠にはめて管理しようとする息苦しい毎日から脱出するための“ある計画”を考え付く。それは、スクラップを集めて“夢の車”を作り、夏休みに旅に出ることだった―。

監督・脚本がミシェル・ゴンドリー。思春期の感性を丸出しな描写がとてもまぶしいくらいでした。

自作車の認可が下りなかったため、ダニエルが思いついた案、車を「家」にすればいいんじゃないという天才的なアイデアをもとに、自作の家型の車で旅に出ます。この設定だけでもワクワクするのに、主演の少年二人がとても瑞々しいのが良かった。話す内容も、性に興味出る年頃であったり、エゴむきだしたり友情めいてみたり、好きな女の子とどうしたら付き合えるのかって話だったり…。

尺半くらいで車を完成させて、旅に出ます。警察にみつかりそうになり車が小さな家バージョンの姿に変形したり、変な歯科医の敷地に泊まったり、ギャングのいる風俗店で頭髪を剃られたり、片腕が金の妻の話で怖がらせられたり、お祭りの子供絵画コンクールに出場したり。

女の子にしか見られないダニエルは、なよなよしてないちゃんと普通の男の子だし、テオはしっかり者の片鱗を現す。二人は喧嘩したり仲直りしたりしながら、当初の目的地ではなくダニエルの想い人の夏休みの避暑地まで来てしまう。しかし、そこで間違われて車を燃やされてしまった二人は、徒歩で近くの町へと向かう。

絵画コンクールの2位の賞品で飛行機でパリまで帰宅した二人は、別れる前に親がきっと心配で倒れてるかもとか話すのですが、実際に倒れたのは過保護なダニエルの母ではなく、テオの太りすぎの母親のほうでした。母を亡くしたテオは父親に遠く離れた町に住む兄と住めといわれるのだった。

そして新学期がはじまり、ダニエルはテオの悪口を言ったいつも自分をからかっていた少年に、テオに教えてもらった肩フックをくらわせてやるのです。

ラストのダニエルの想い人ローラの「ダニエル、振り向いて!」という心の声がまた良かったです。あれだけいつもローラのことばかりだったダニエルが、結局振り向かないんだよね。

二人の夏休みは、最悪で、最高で、絶対忘れられないものになったよね。

 

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