ランズエンド -闇の孤島-

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ランズエンド -闇の孤島-

【概略】ジョーとクリシーの兄弟は、元刑事の父と同じ道を歩もうとするあまり、恐ろしい犯罪を犯してしまう。同僚に発覚するのを恐れるふたりは、罪の意識とパラノイアに苛まれていき…。
サスペンス

.0★★★★☆
罪を犯し苦悩する刑事を演じるポール・ベタニー主演。

ベタニーさん演じるジョーは同僚でもある弟のクリシーと、少女の殺人事件を捜査している。その捜査線上に浮かんだ容疑者の男は、小児性愛者で過去に複数の猥褻行為を行っていた男。二人は彼を容疑者として身辺捜査を始めるのだが…。

BBCフィルム製作です。原題は「BLOOD」で、これは血脈を表しているのでしょう。刑事一家としての血、家族の絆と言う意味もあるかもしれない。

ジョーは過去に自らのミスで少女を死なせた経験があり、そのため今回の捜査も自然と威圧的になってしまう。潮の満ち引きにより浮上する「島」へ連れて行き、そして容疑者の男に詰め寄っているうちに咄嗟に男を殺してしまう。しかし真犯人が逮捕されてしまう…容疑者の男は犯人ではなかったのだ。

幻覚、苦悩、後悔、そして…。

認知症を患っている元刑事の父親は現場を全てみていて断片的に思い出すんですね。それでマーク・ストロング演じる同僚刑事に事の次第がばれていく。

内面思考を探っていく時に容疑者の男が現れ、冷静に判断を下し光を見いだそうとさせるのは、ジョーの力なのだろうけれど、ここも面白い演出でした。

ジョーや弟クリシー、認知症の父などの心情がしっかり描かれ引き込まれる作品でした。「上着のボタンを留めないと、風にあおられ海に落ちると…」丁寧に作られた良作で、ここも、ラストの情景が心情を物語っているようでした。

苦悩し、追い詰められ、逃げる事の出来ない罪を負った刑事の物語。短尺なのに見事な脚本でした。ED音楽も良かったです。

 

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