5

忍びの国

【概略】
伊賀忍者・無門は凄腕の持ち主だが、普段は無類の怠け者で女房のお国の尻に敷かれる毎日。ある日、伊賀忍者の下山平兵衛が手引きを行い、織田軍が伊賀討伐の兵を挙げる。
アクション

.5★★★☆☆
やっべ、信長の伊勢谷さんカッコいいぜ!ってジャケ画像だけで判断したら、全然別人を演じてたっていうね…(えーあの炎っぽいのとかどうみても信長でしょう)。まあ、それでも飛びぬけて格好いいです。

戦国エンタテイメントって事なので、時代劇ではないねこれ。アイドル映画でもあり、エンタメ作品でもあり…。原作が原作なので大野さんには別にイラッとはしなかったけれども、飄々としているというのをへらへらしているというのは違うような気がする。単に大野さんは飄々と演じてるつもりが、私にはヘラヘラに映っただけかもしれないけど。お国役の石原さとみさんは美しい。

ひとつ気になったのは、強弓使いであるはずの日置の弓を、織田信雄が引けたところかなー、どうみてもひ弱な信雄でも出来るんやん。

時に虎狼の輩などとも揶揄される忍びたち。普段は無類の怠け者だけど、“どんな堅牢な門でも彼の前では意味をなさない”と形容されるほどの凄腕の持ち主である主人公の忍び・無門が、鈴木亮平演じる忍び・下山平兵衛の弟を「川」と呼ばれるタイマン対決で殺したことにより、平兵衛は伊賀の国と掟に疑問を抱き、伊勢の織田信雄の軍に逃げ延びる。その伊勢へと忍び込んだ無門は牢屋にて北畠の姫から信雄を討つよう命を懸けて頼まれるが…。

小領主の集まった1つの国ではあるけれど、掟にしか縛られない忍びたちのライフスタイルは、いわゆる封建社会的な、要は時代劇的な縦社会とは違うもの。織田軍が攻めてくるという時、「国を守ろう」という考えは薄く、むしろ誰が金を払うんだ?という感覚は、現代人にも通じる。何もない時は農民として暮らし、有事があるときだけ忍びと化す。その生き方は、私たちが「忍者」として認識しているその感覚に限りなく近い(と思う)。普段から忍者で忍者だけで暮らしているってのはごく一部だろう、と少なくとも私は思っていた。

アクションは、スローモーションも上手く使われており、そんなにおかしくは思わなかったかな。時に、カメラ目線になったりと、娯楽アクションとしては充分楽しめると思う。

忍びたちの建城して火を放つといった行為や、裏切りまで含んだそれらすべてが実は術だった、という姿勢は、「人でなし」の伊賀忍という設定が、途中でブレずに、ある意味での「人ではない」という展開、ラストも良かったように思います。命よりも報酬の方が大事といった精神は、まさに情は忍びには関係なしというかのようで、マルです。

日置の最後の一言と現代人が重なるのも巧い事いいやがったな、みたいな感じ。

いったい主役は、光側はどちらなのか、といった演出はまさに忍び映画でした。

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村

映画レビューランキング

シェアする

5件のコメント

  1. こんばんは。

    私も日置の弓を、織田信雄が引けたときには驚きました。
    日置の弓は特別あしらいなものに見えましたし、彼しか引けないと思っていたので、何引こうとしているんだ…と思ったら凄い勢いで。(^^;;
    これなら、この弓みんなに渡しておけよーって感じでしょうか。

    アクションも頑張っていたので、結構好きでしたけど、折角のシリアスアクションだったので、その中の(余裕であしらっているのは別ですけど)ギャグはいらなかったかなって感じました。でも、無門とお国とのギャグは面白かったです。

    • 白くじらさん こんばんは♪

      軽くぴょんと飛ぶならまだしも、凄い強弓で、
      あれじゃ弓にそういう設定がついているかのようでしたね
      日置ならまだしも、ひ弱な信雄が引くのはさすがに^;
      普通の弓でならまだしも…あそこは首をひねる演出でした
      やればできる子とかそういうレベルではないですもんね

      無門とお国のシリアスなコメディ演技は良かったですね。
      最後がシリアスに終わるのは、なかなか良かったように思います

  2. こんばんは。
    コメントありがとうございました。

    石原さとみはスクリーン映えする綺麗な顔立ちですよね。
    ほんと綺麗でした。
    それだけでも観に行った甲斐があったというもんです。
    作者が言いたいことはわかるんですけど、あれだけの下忍達を束ねる上忍がちょっとねぇ、
    先の見通しが無さすぎるってのが原作読んでた時に、なんだかなぁって思いました。
    とは言え楽しめたので満足です。

    • はくじさん こんばんは!

      石原さとみさんは、ほんと綺麗ですよねえ。
      無門が美しさのあまりさらってきたってのもわかる気もします
      ラスト間際のどんちゃん騒ぎしてる上忍たちの様子も、
      あれだけのことしておいて何だかなあという気もしますね
      いや、むしろそう仕向けられているというべきか。
      結局観客は、無門とおなじ感情に追いやられるということですね

  1. ピンバック: みはいる・BのB

トラックバックURL

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。