特捜部Q Pからのメッセージ

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特捜部Q Pからのメッセージ

【概略】
未解決事件を扱う特捜部Qに、また新たな捜査の依頼がやってきた。海辺を散歩していた町人がボトルの中に「助けて」と書かれた手紙を見つけ、Qに送ってきたのだ。手紙はどうやら7~8年前に書かれたもので、インクが滲み殆ど読めない。唯一の手がかりは差出人の頭文字“P”。Qのチーム達は手紙を解読しながら該当する行方不明者を割り出していくが、そこには驚愕の事件が隠されていた…。
サスペンス

.5★★★☆☆
「特捜部Q」シリーズ第3弾。
神に背を向けた狡猾な犯人と宗教の壁に、無神論者のカールとイスラム教徒のアサドの刑事コンビが挑む!

アサドがカールの扱い方にだいぶ慣れた感じなのが、いいですね。

本作では概略のとおり、助けを求めるボトルレターから事件を捜査することになる。ただボトルレターを書いた子供を直接助けれるわけではなく、目の前で手紙を書いた兄が死ぬ様を見させられた手紙を書いたポール(P)の弟の心は救われたかな。そして全体にスケールアップしている様な印象なのは(吹き替えもついたし、捜査が大掛かり)、シリーズが出るたびにファンを獲得していってそれなりの資金を得られるようになったからなんでしょうね。

本作で対峙するのは子供を狙った連続殺人鬼。犠牲になるのは神を信じる子供たち。殺す前に神に祈りを捧げ助けを求めさせる。それは神はいないと証明するための犯行。そしてカールを選んだのも、自分の力で民を救ってきて神を信じていないという事こそが最大の神への信心だからこそ。

このように今作では、宗教系の雰囲気がぷんぷん。無神論者のカールは勿論信じてはいないが、アサドは、死んだら天国に行くとか地獄にいくとかではなく、何か人生における複雑で神秘的なものとしての神を信じている。
連続殺人犯役の神父は幼いころ虐待にあっており、神に祈り助けを求めていたのだが、神はついに現れなかった。 姉は母親に顔に酸をかけられ、彼はついに虐待をする母を殺し悪魔の子となったのだ。

本作における根本は宗教で、本作のエホバの証人や神の家などだけではなく、それこそキリスト教やイスラム教など、それぞれの立場で価値観が分かれますが、難しい問題です。私は常々、宗教は各人の心の中だけのものと考えているので、押し付けるものはそれは宗教ではないと思ってる。でもその各人の心の中が、色々な神や戒律で、縛られていたら。良識はあっても常識は通じない、それが宗教なのだろう。

捜査中、宗教観の違いから何度か衝突していたカールとアサドですが、「同じ」ではないからこそ協力しあえることもあるのだろう。ラスト、教会での葬儀の時の涙と、夢を持っている子供たちをみて「それでいい」とつぶやくカールの姿を見て、私もっとこのシリーズを見てみたいと思いました。

 

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