ブレンダンとケルズの秘密

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ブレンダンとケルズの秘密

【概略】
9世紀のアイルランド。バイキングの襲来に備え、ケルズ修道院を囲む塀を作る工事が続く中、バイキングに襲われた高名な修道士・エイダンが「聖なる書」を携え逃れて来る。
アニメーション

.5★★★☆☆
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」で注目を集めたトム・ムーア監督のデビュー作。同じように独特の感性で描かれたアニメーションは、伝統的な手描き手法ながらも中世絵画に倣って遠近法を排し描かれており、どこか懐かしさと不思議さを感じる。

緑を基調とした色彩で、世界を救う力を持つ聖なる書「ケルズの書」を完成させるためにオオカミの妖精アシュリンの力を借りながらも奔走する少年修道士ブレンダンの活躍を描くファンタジー・アドベンチャー。

猫のパンガ・ボンも妖精のアシュリンも可愛らしいし、最初はエイダンを助けインクを作る木の実をとろうとするんです、そこでアシュリンとも知り合う。老いたエイダンは書を書くことをブレンダンに頼むのですが、しかしバイキングを恐れる叔父は、エイダンがブレンダンをそそのかしたと思い、ブレンダンを塔に閉じ込めるのだった。アシュリンがそれを助ける。抜け出しては書き続け、やがてそれは旧知の仲間たちの間にも知るところになるのだった。

ここでアシュリンが歌う曲が、パンガ・ボンを透明の風のようなものに変えて鍵をとってくるというものなのですが、実にエモった。エンディングの曲もケルトをイメージされた曲調になっていて、耳に心地いい。

バイキングから逃げる時になくしてしまったクリスタルがなければもう本がかけないと嘆くエイダン。そこで神話に伝わる闇のものたちの洞窟からブレンダンはクリスタルの目をとってきて、書を完成させようとする。

アシュリンの家族も、この闇に汚されて亡くなったらしくとても恐れているのですが、ブレンダンをどうしても助けたいと力を使う。しかし、洞窟の奥へ入るときに彼女も闇に命を吸い取られるような感じになってしまうんです。奥ではヘビのような闇のものとブレンダンは対決し、見事クリスタルをゲットします。洞窟を抜けたところでアシュリンを探すも見つからないのですが、彼女が置いたと思われる草花があるのをみて、ほっとします。

ブレンダンはエイダンの元へ戻り、さらに本を完成させようとするのですが、ある日バイキングが攻めてきて、叔父が懸命に造っていた砦も壊され、人々は殺されてしまう。その際、閉じ込められていたブレンダンとエイダンは本のために森へと逃げるのだが、叔父はバイキングに負傷させられてしまい、ブレンダンは亡くなったと思い込み生きる気力を失いつつあった。
そしてラストでは、アシュリンであろう白狼の手引きで森を抜けた成長したブレンダンは、エイダンが死ぬ前に完成したアイオナの書…もとい「ケルズの書」を床に臥せた叔父に見せる事ができたのです。その瞳からは涙がこぼれ…。

ブレンダンが描いた円を書いた書のページ。叔父が破ったと思っていたが実はずっと形見としてもっていたページも美しかったが、完成された書の万華鏡のような世界観、これもとても素晴らしかったなー!

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